藤岡信勝研究
「新しい歴史教科書をつくる会」前会長、元拓殖大学非常勤講師の藤岡信勝先生の業績や関連団体について多角的に研究
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支那を訪れた元首相の鳩山由紀夫が16日、支那要人に対し、尖閣諸島は日中間の領土問題だと発言したことが批判されている。小野寺五典防衛相は17日のBSフジの番組で「理解できない。『国賊』という言葉が一瞬、頭をよぎった」と感想を述べた。

「新しい歴史教科書をつくる会」というサークルの元会長、藤岡信勝も国賊的意見の持ち主だ。尖閣は領土問題だというのだ。
 
国境の島を発見した日本人の物語藤岡信勝編著の『国境の島を発見した日本人の物語』という本が去年の8月に出ている。
 
この本については、チャンネル桜キャスターとして知られる濱口和久氏が「私の書いたものからアイデアを得ているのに参考文献に挙げられていない」と怒っているそうだが、その件は今回は触れない。
 
この本で藤岡信勝はこう書いている。

藤岡信勝「領土間題は存在しない」外務省定義の危うさ

「尖閣諸島は日本固有の領土であり、東シナ海に領土間題は存在しない」。自民党、民主党を問わず、歴代の政府の首相や閣僚が何とかの一つ覚えのように、紋切り型で繰り返してきた決まり文句である。この発言は「領土間題」についての外務省定義に基づいている。外務省は、①日本固有の領土でありながら②外国に実効支配されている地域を「領土間題」と定義している。従って、北方領土と竹島は領土間題だが、②の要件を欠く尖閣諸島については「領土間題は存在しない」ことになる。
一見もっともらしいが、この定義こそ、尖閣諸島へ中国が侵略の触手を伸ばすことを許してしまった元兇である。なぜなら、外務省定義の実践的意味は、「北方領土や竹島は日本側が自国の領土であることを主張してもよいが、尖閣諸島は沈黙して問題にしないことが得策である」ということだからである。(略)
蓮舫内閣府特命担当大臣は、2010年9月、尖閣諸島を「領土間題」だと発言して、すぐに官邸から注意され発言を撤回させられた。大臣としては学習不足だったことになるかもしれないが、領土間題という普通の日本語に特殊な定義を与えて国民に強要する権限は外務省にはない。それどころか、この定義が、実践的にどれほど国益を損ねてきたか計り知れない。外務省定義など無視して、尖閣諸島が我が国の領土である理由を、官民間わず堂々と主張すべきだ。


藤岡信勝は、尖閣諸島は領土問題でないというのは「何とかの一つ覚え」であり、蓮舫は間違っていないというのだ。領土問題の存在を認めて相手の土俵に乗って領有権を主張しろと、鳩山由紀夫と同じことを言っている。
 
いや、藤岡信勝の古巣である日本共産党の見解と瓜二つである。この本とほぼ同時に出た志位和夫の提言「外交交渉による尖閣諸島問題の解決を」は次のように言う。

志位和夫(前略)この点で、歴代の日本政府の態度には、重大な問題点がある。
それは、「領土問題は存在しない」という立場を棒をのんだように繰り返すだけで、中国との外交交渉によって、尖閣諸島の領有の正当性を理を尽くして主張する努力を、避け続けてきたということである。(中略)
「領土問題は存在しない」という立場は、一見「強い」ように見えても、そのことによって、日本の立場の主張もできず、中国側の主張への反論もできないという点で、日本の立場を弱いものとしていることを、ここで指摘しなければならない。
尖閣諸島の問題を解決するためには、「領土問題は存在しない」という立場をあらため、領土に関わる紛争問題が存在することを正面から認め、冷静で理性的な外交交渉によって、日本の領有の正当性を堂々と主張し、解決をはかるという立場に立つべきである。


志位和夫が「棒をのんだように」なら藤岡信勝は「何とかの一つ覚え」、志位和夫が「一見『強い』ように見えても」なら藤岡信勝は「一見もっともらしいが」…。共鳴しているのである。
 
相手が領有権を主張すれば領土問題になるなら、韓国が対馬の領有権を主張すれば領土問題ということになる。支那が沖縄の領有権を主張すれば領土問題なのか。
 
イチャモンをつければ問題化するというこの論理、最近目にするアレと同じだ。藤岡信勝たちが続けている「扶桑社の教科書はつくる会のものだ。育鵬社の歴史教科書は扶桑社の教科書を盗作している」という嘘宣伝だ。
 
育鵬社側は馬鹿丁寧に対応しているようだが、著作権問題の存在を認めるかのようなやりとりは絶対にしてはいけない。相手は共産主義者の手法なのだから。
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